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雲をつかむ話(2章-1)

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2.混沌とした「雲」

 

「クラウドコンピューティング」が言われて久しいが、最初は比較的形がはっきりしていた「雲」は、どんどん広がって、いまや空一面を覆い尽くして、形も、その先にあるものもよく見えない。ベンダ側は都合よく整理をしているのだが、ユーザから見ると、それがどのように自分の役に立つのかはわかっても、それを自分たちの情報システムにどう位置づけ、どう使っていくのかという点では、まだ整理がついていないのだろうと思う。

 

「クラウド」=「コスト削減」というのが、ユーザ側の入り口だ。コストを下げるのだから、多少は我慢も必要だと思っている・・・、というよりも、経営からの「劇的な」コストダウン要求の前では、そう思わざるを得ないのが実情だと思う。一方、ベンダはいわゆる「パブリッククラウド」だけでは儲からない。大手クラウドベンダのサービスを売るだけでは、ほとんど利益にならない。薄利多売の世界だ。だから、なんとか「付加価値」の名のもとに独自のサービスや仕組みを売ろうとする。しかし、ベースとなる大手クラウドサービスの値段があまりに低いので、それ以上の価格をつけると、それだけでユーザは拒否反応をおこしてしまう。クラウドブームに乗って商売を広げたいが、ユーザにとってのクラウドは「コストダウン」が第一義だから、どう考えても、これまでと同じ投資は得られないし、投資の大半は大手のクラウドサービス事業者に持っていかれてしまう。つまり、リセールモデルは成り立たない。付加価値も安く上げないと売る理由にはならない。つまり、付加価値部分もクラウドサービスとして提供せざるを得ないのだ。

しかし、大手のグローバルなサービス事業者が年間数千億の投資をしているのに比べ、少なくとも日本での事業者が投資できる額は限られている。地理的要因もある。世界を相手にするサービスには大きな利点がある。システムの稼働率を利用者のタイムゾーンに合わせて最適化できるのだ。ひとつのタイムゾーンしかない日本では、利用者のピーク時間帯は集中する傾向にある。毎朝の通勤電車のような状態が、システムにも発生するわけだ。たとば、始業時間直後や終業直前のようなピークに行われる仕事には急ぎのものも多いから、ここでシステムのレスポンスが落ちてしまってはユーザから不満が出る。だから、この負荷にある程度耐えられる規模のシステムを用意するのだが、そうするとピーク以外の時間帯はその半分以下の規模のシステムで十分なほどの負荷でシステムの大半を遊ばせるしかないのだ。これが、設備投資が過大になってしまう理由だ。ある意味、サーバメーカーの思うツボである。故に、価格もあまり下げられない。一方、世界を相手にする場合、ピーク時間帯はかなり分散され、負荷が平準化されるので、相対的なサーバ台数は少なくて済む。うまくやれば日本のピークをさばける程度の能力で世界を相手にできるだろう。そもそも、そういうハンデが、大手事業者と新参者の間にはあるのだ。つまり、張り合うのは無謀であり、新規参入する事業者は、大手を補完するようなサービスで、「コバンザメ」商法に徹するしかなくなるのである。

(続く)

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このページは、風見鶏が2009年12月 7日 07:56に書いた記事です。

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