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雲をつかむ話(2章-4)

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このレイヤを「クラウド」と位置づけて、一生懸命商売をしようとしているのが、サーバメーカーとか、仮想化ハイパーバイザやOSベンダ、そしてそれにのせられたデータセンタ事業者である。ちょっと皮肉っぽい言い方をするが、これは雲の断片を売るようなものだ。先にも書いたが、クラウドの神髄はスケーラビリティにある。たった一社で提供できるようなものを「クラウド」と私は言いたくないのだ。もちろん、日本でも例外的にこれができそうな会社が2~3社はあるのだが、やがては日本でのクラウドは、この2~3社の寡占状態になりかねないなと危惧している。

クラウド基盤の提供、つまり今風に言えば、IaaS (Infrastructure as a Service)は、たしかに事業として面白いが、ユーザがこれに何を期待するかはきちんと見ておく必要があろう。それは、少なくとも今のところはコストダウンだ。しかも、かなり劇的なコストダウンである。しかし、そうしたコストダウンできる基盤を用意しようと思えばスケールメリットを稼ぐしかない。Googleなどを見てもわかるように、そのための投資は莫大だ。その結果として低価格でも損益分岐点を超えて利益が出るだけのユーザを収容できる。日本のデータセンタ事業者は安全性を強調するが、Googleのセンターに勝てるセキュリティを確保できると契約に明記できる事業者は皆無に等しいだろう。そもそもセキュリティとはそういうものである。この話は後半でするつもりだが、クラウドのセキュリティを語る場合には、いくつかの異なる視点が必要だ。ファシリティや基盤のセキュリティはその切り口のひとつでしかないのだ。

話を基盤に戻すが、結局は、処理能力をいかに効率よく配分し、負荷を平準化できるか、ということがクラウドとして見た時の重要な点である。だから、仮想化と大規模な分散環境、そしてそれを支える高速なネットワークが必要なのである。これを今、すべて自社で保有している企業は非常に少ない。持たざるものは借りてくるか自前で作るしかない。いずれにせよ、相当な費用や投資が必要であり、なかなか安い値段では売れない。ならば、と「付加価値」を強調してみても、結局、今の経済状況下では、ユーザに見向きもされない結果となってしまう。少なくとも今は、コスト削減が至上課題だからだ。大手は、この時とばかりに、価格競争に入るだろうから、もし、近い将来、景気がよくなったとしても、その頃にはユーザの多くは大手に囲い込まれてしまっているはずだ。

さて、そうならないようにどうしなければいけないのだろうか。それは、「持たざる」事業者がその命運をかけて考えるべき事柄である。

(続く)

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このページは、風見鶏が2009年12月12日 17:33に書いた記事です。

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