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GCCS2015 Day-2

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ハーグは今朝もいい天気。でも風は冷たくて、薄手のコートが欲しいところ。ちょっと昨夜の酒が残った感じだったが、6時過ぎに起きて、昨日の日記を途中まで書き、朝飯を食ってからGCCS会場へ。

二日目の今日は朝から昼過ぎにかけてテーマ別のセッションが2本。今日は連携関連のセッションを聞く。一本目は、軍と文民、民間連携の話。専守防衛で「軍」のない日本(に飽き足らない某首相は自衛隊を「軍」と称したらしいが、それはさておき・・)にはあまり関係ないように聞こえる話だが、結構重要な要素を含んでいる。

ちなみに、今日のセッション会場は、小ホールだが、なんとなくSF的な演出がされている。ブルーの照明にスモークでレーザーを浮き立たせるという凝った感じの雰囲気。さて、「軍」の出番といえば戦争だが、サイバーに関して言えば、表向きは受け身の対応にならざるを得ない。まぁ、裏で好き勝手やっている国もあるが、基本は「防衛」だ。そういう状況の下で、たとえば日常的に軍ができることは限られている。基本は軍組織自身の防衛である。軍施設やネットワークへのサイバー攻撃警戒や、防衛産業等の防御支援などだ。一方で、有事の際は重要インフラなどの防衛支援も仕事のひとつになるが、その際、警察などの捜査機関との連携や、全体の指揮系統をどうするかと言った問題は重要だ。シビリアンコントロールの原則にたてば、政府が全体を統括することになるのだが、現場ではより緻密な連携が必要になり、課題は大きい。このあたりは、各国それぞれの形があり、それは、その国での「軍」の位置づけとも深く関連している。

リアルの世界では、警察では対応が難しい部分に軍の出番があり、その場合は軍独自の指揮系統が機能するのだが、サイバーとなると、その線引きも極めて難しい。まして、サイバーインシデントへの対応に関しては、攻撃を受けた組織が主体になる。軍や警察は実際の対応はそれらの主体に任せ、その支援や全体的な状況把握にあたることになるため、役割もかぶってしまう。結局、政府内でうまく連携できる仕組みを作って同じ仕事をうまく分担させるしかなさそうだ。一方、国際的な連携についても、それぞれ違うスキームがある。警察はインターポールや、地域の警察機構を通じた国際連携の枠組みがあり、軍は軍で二国間や多国間の枠組みを持っている。とりわけ、ある種の緊張関係にある軍同士の国際連携は互いの「信頼」醸成が極めて重要だ。普段から互いに透明性を確保しつつ、信頼醸成に努めなければ、有事の連携は難しい。まして、「軍」が動く事態では、実際の物理的な「紛争」が発生しているケースも少なくないため、これらの戦略、戦術とも「サイバー」とうまく連動できなければならない。GCCSで、このテーマが話し合われるのは今回が初めてである。それだけ、各国ともそうした枠組み作りに腐心しているということなのだろう。さて、我が国の「軍」はどうだろうか・・・。

さて、二本目のセッションは、今度は警察における国際連携のお話。こちらは、日本も大いに関係する分野なので、警察庁関係の方々の姿もちらほら・・・。

パネリストは、ユーロポール、アメリポール、インターポールなどの代表と各国警察関係の人たち。それぞれの地域での警察組織の連携や、インターポールの役割などの紹介。これはその中で出てきた標語。

インターポール代表は、先日シンガポールのセンター長になった中谷氏。インターポールが、政治的に中立な国際機関として、政府間の確執を超えたサイバー犯罪捜査の国際連携に重要な役割をはたしていることや、各国からの基金をもとに、サイバー対応能力育成支援、実際の捜査における技術支援などを行っていることなどが紹介された。ユーロポールからは、ヨーロッパの金融機関を狙った不正送金事件などでの連携事例の紹介など。警察に関しては、対象が民間を狙ったサイバー犯罪であることが多いため、官民連携の枠組み作りも極めて重要になる。そういう意味で、各国にあるCERTやセクターごとの情報共有の枠組みなどとの連携も大きな課題だ。会場にいたCERT関係者などからは、民間やCERTとの間で一層の連携強化を求める声も聞かれた。

こうした官民連携は警察独自というよりも、政府としての官民連携の枠組みをどう作っていくかという問題だろうと思う。その中で警察が果たすべき役割を考えていく必要があるだろうと思う。日本の場合、民側がICT系のセクターを除くとどうしても受け身になりがちなこともネックとなりそうだ。こうしたセクターに対する啓発活動や人材育成支援も官民連携の重要な要素かもしれない。もちろん、これは警察だけの仕事ではないのだが・・・・。

さて、そんな感じでGCCSは早くもクロージング。1日半の日程では、かなり積み残し感も大きいのだが、とりあえず全体的な認識を各国の官民で共有するという、このイベントの意義は小さくないと思うのである。

ちなみに、二年ごとに開催されるGCCSの次回開催国はメキシコ。2017年の開催である。

できれば次回も参加したいと思うのだが、それまでに世界の枠組み作りがどのようになっているか期待と不安が半分といったところである。日本については、こうした活動に私も微力ながら協力していきたいと思っている。

午後2時前にすべてのイベントが終了。会場入り口のトンネルを通って会場をあとにする。

昼食をとる時間もなかったので、とりあえず、そのまま夕食までひっぱることにして、一旦歩いて宿に戻る。そういえば、この鳥はカラスだろうか。ちょっと違う気もする。色は違うが雰囲気はカササギとかに似た感じだ。

今日は少し風があって、体感的には結構寒い。海沿いなので、海からの寒風が気温を下げているのだろう。

厳戒態勢の会場周辺を抜けて、オランダの古い町並みに出ると、ちょっとほっとする。一旦、ホテルに戻って着替え、ちょっと昼寝して、4時頃からちょっとあたりを散歩してみた。数分歩くと小さな港があり、その先にはビーチが広がっている。海岸沿いは北海からの寒風がまともに吹き付けるので、かなり寒い。風があるからか、このあたりはカイトサーフィンが盛んなようだ。

沖を見ると油田のリグらしきものがうっすらと見える。このあたりも石油の産地だ。

この寒いのに、子供が水着姿で走り回っているのにはちょっと驚いた。海岸線は遊歩道と自転車道が整備されていて、散歩やランニングをしている人も多い。犬の散歩もあちこちで見かける。このあたりでは、散歩の際に犬を放している飼い主が多いが、犬もよくしつけられていて、不安感はない。

海沿いの灯台。なんとなく歴史を感じる灯台だ。

小一時間つぶして、早めの夕食をとることにした。港の脇にあるイタリアンレストランに入ってみる。まずはビール。ハイネケン(一応地ビール(笑))の生。

つまみにステーキサラダなど。

酒を赤ワインにかえて、のんびりと酔っ払う。

メインはやはり肉。テンダーロインなのだが、ソースがブルーチーズベース。ちょっと癖があるのだけど、ワインにはよく合う。

1時間半ほどレストランでつぶし、ビール2杯ワイン2杯でいい感じになって店を出た。しかし、その後でとんでもないチップの計算をしていたことに気づいた次第。50ユーロだから、10%が5ユーロ、15%にしたら・・・というあたりで、なぜか5×3=15という式にすり替わり、15ユーロをチップにつけてしまった。結果30%ものチップを払うことになったのだが、後の祭り。いやはや、ただの酔っ払いになってしまった。でもまぁ、足りないよりはマシ・・とあきらめることにした脳天気。

酔い覚ましに海風に当たりながら帰る。

宿に帰って画像をアップしたところで、また睡魔に襲われ夜中の12時過ぎまで寝てしまった。で、真夜中にこれを書いている。日本はもう土曜の朝か。明日はホテルをチェックアウトして、駅に荷物を預け、ハーグの街を少し歩いてみるつもりだ。夜はスキポールに移動して、空港のホテルに泊まる。土曜はホテルの朝食が8時からなので、ゆっくり寝ていよう。

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このページは、風見鶏が2015年4月18日 06:49に書いた記事です。

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