健康: 2009年5月アーカイブ

先週、米国でCSI SXに参加しながら、現地で風邪をひき、新型インフルエンザではないかと不安になって、ホテルの部屋にこもりながら、あれこれと考えたことがあります。

リアルでの新型インフルエンザと、サイバースペースでのマルウエア流行や情報漏洩の頻発など、いずれも人がからむことで、同じような状況が生じる局面が多いように思います。たとえば、「未知の脅威」であるということへの不安感からくる恐怖は、人々の過剰反応を引き出しがちですが、これも、たとえばマルウエアの大流行などの場合に、ちょっとPCが不安定になっただけで疑心暗鬼になってしまい、ヘルプデスクに電話が殺到するという状況が発生するというような形でよく見られます。特に、その脅威の詳細や、正しい対処法がきちんと伝達されないと、不安感が増大され、流言飛語や誤った認識による対応などが、さらに混乱を増大させることになります。たとえば、Winnyによる情報漏えい事故が頻発していたころ、よく受けた質問に、「最近、PCの調子が悪いのだけど、Winnyに感染したんじゃないかと不安」というものがあります。これも、Winnyとは何か、ということや、情報漏えい事故がどうやって起きるのかという知識の不足からくるものです。

セキュリティ上の脅威についての関心を高めるような活動を行う際、とくに差し迫った脅威の場合は、その反応を考えながら慎重に進める必要がありそうです。まさに、今回の新型インフルエンザにおいて、WHOなどが発表に非常に気を遣っていたように、脅威を強調しすぎれば過剰反応となり、逆に軽く表現すれば、過度の安心感を与えてしまって必要な対応が十分に行われないというようなことを念頭に、かなり微妙なかじ取りが必要になりそうです。

これまで、我々(情報)セキュリティ屋は、ともすれば「脅し」を武器にしてきました。それは、「脅威」への一般認識がきわめて低かったころに出来上がった形です。しかし、現在、サイバースペースの脅威は徐々に、ビジネスを真に脅かす脅威として認識されつつあり、「脅し」が効きすぎるケースが見られるようになっています。「脅し」によって過度の防御をかためたとして、それで問題を回避できればそれでいいじゃないか、という考えは安易です。過度の防御は、それ自体に時間やコストがかかるだけではなく、生産性の低下などビジネス上の問題も引き起こし、無視できないマイナス効果をもたらすからです。「脅し」の効果はだんだん減少していき、最後にはほとんどゼロになってしまいます。こうなると今度は最低限必要な対策にも金や人をもらえないハメになりかねません。本当に危ない脅威が出てきたときに、十分にそれに太刀打ちできない可能性があるのです。

今回の新型インフルエンザの騒ぎでは、貴重な経験がいくつか得られていると思います。まず、情報の不足。政府も当初はまとまった形で情報を開示できず、マスコミもWHOや海外メディアの報道などの一部を切り取って報道してしまったために、全体像がわからず十分な知識が得られないままに時間が経過してしまったこと。もっとも重要なことは、一般市民がこれにどう対処すべきなのか、誰も明確なことを(相当の権威をもって)言えなかったこではないかと思います。全体像が、発表できるほど理解されていないのであれば、最低限何をすべきかをまず周知すべきだろうということです。たとえば、今回のインフルエンザの場合、まだ日本に入ってくる前の段階から、入ってくることを想定して、まだ流行している季節性インフルエンザを含めて感染防止策を国民に徹底させておく必要があっただろうと思います。一旦新型が入ってくると、季節性か新型かは医療機関でなければ判断できないため、季節性の患者を含めた大量の患者が発熱外来におしかけることも危惧されるからです。今回の新型は、毒性は季節性インフルエンザよりも大きくないことが当初からわかっていたわけなので、入ってきた場合、一般市民ができることは、季節性インフルエンザの場合とほとんどかわらないのですから、先手を打ってこれを、もっと強く周知してもよかったのではないか、ということです。マスク信仰についても、もうすこしきちんとした情報を国が出してほしかったと思います。まず、最初に行ってほしかったのは、風邪をひいている人や咳、発熱などの症状があれば、外出をできるだけひかえると同時に外出時には必ずマスクをしてください、というアナウンスです。感染していない多くの人がマスクをするよりも、はるかに効果があるはずです。マスクについての政府の態度は極めてあいまいだったと思います。これは邪推ですが、選挙前なので特需を期待する業界に気を遣ったのかもしれませんね。こうしたことを、厚労相あたりが会見の席ではっきりとマスコミに伝えて報道してもらうことが重要だったと思うのですが。どうみても、今の状況は、なんともなさそうな人がマスクをしていて、風邪をひいてそうな人がマスクなしで咳をしているという本末転倒な状態になってしまってます。今回のウイルスが強毒化して戻ってきたり、鳥インフルエンザ変異の新型が出現した際に、今回の経験が生きるのか、それとも逆にマイナスになってしまうのかは現時点では微妙な気がします。是非、政府にもマスコミにも、今回の騒ぎの総括をどこかでやってほしいものだと思います。

情報セキュリティの脅威に対する関心を高める際も、我々専門家は、一般ユーザがすべきことと、専門家レベル、つまりSOCやIT部門が行うべきことをきちんとわけて精査し、一般ユーザには全体像をきちんと知らせつつ、彼らが何をすべきなのか、「具体的な」メッセージを発信すべきでしょう。

こうして比べてみると、なかなか興味深いなと思います。

どきどき・帰国

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今朝のシアトルは快晴。しかぁし!、体調は最悪・・・・・。昨日、もらった薬(抗生物質と咳止め)を飲んで寝たにもかかわらず、咳がとまらず、ほとんど熟睡できなかったので、ちょっとつらい朝になってしまいました。たしかに、いわゆる風邪薬ではなく、抗生物質は効き目が出てくるまでに時間がかかりそう。咳止めは・・・おそらく痰が切れないので、咳だけ止めようとしてもダメ・・・。ということなんだろうなと。特に横になっていると咳がひどくなるので、キングサイズベッドにいっぱいの枕を積み上げて、少し上体を起こした感じで寝ようとしてみたのですが、しばらく寝てもまた目が覚めるといった状態でした。結局、ずるずると9時ごろまでベッドにいて、このままじゃきっと寝過ごすと思ったので、なんとか起きて荷造りを始めました。

とりあえず、空港まで行けばあとはなんとでもなるので、まずはホテルをチェックアウトして空港へ向かいます。幸い、土曜日の今朝は道は比較的空いていて、渋滞もなく11時ごろには空港に着いてました。車を返して、帰国便のチェックイン。カウンターもそれほど混雑していませんでしたが、セキュリティはそれなりに混雑(通過に15分ほど)。でも、一昨年来た時は、こんなもんじゃなかったので、これも空いているほうかと。

出発ゲートは南側のSゲートなので、地下のトラムでターミナルを移動。このトラムは4分おき自動運行ですが、実際は5分以上待たされるので、ホームにはかなり人がたまります。おそらく遅れる原因は駆け込み乗車。混雑のため1本見送ったのですが、この時も2組ほどが無理やり駆け込んで発車を遅らせていました。自動運行のため、安全策としてドアの開閉が遅くなっているのでしょう、一回駆け込まれると一度開いて、それからゆっくり閉まるので、さらに駆け込みの余裕を与えてしまいます。たぶん、それでずるずると遅れていくのでしょう。(ちなみに、SFOのエアトレインはこれをやると、 You're delaying the train! といって怒ります。)

とりあえずゲートを確認して、ゲート脇のNWラウンジへ。朝飯を食ってなかったし、薬も飲みたかったので、ちょっと食べ物をつまみました。

ちょうど、折り返しの成田行きになる機体が到着したところで、荷物の積み下ろしや燃料給油が始まっています。帰りの機体はすでにデルタカラーに塗り替えられていて、ちょっとこれまでとは雰囲気が違います。ちなみに、機体の塗り替えと同時に、社内のVOD画面のロゴなどもデルタに変えたようです。でも中身はほとんど変わっていません。

ちょっとPCをいじっていたら、ここにきてまた少し咳が出始めました。幸いにも搭乗までには一旦おさまりましたが、とりあえず機内ではマスクをしておいたほうがよさそうです。1時15分ごろに搭乗開始。とっている座席はエコノミー最前列の非常口座席。非常時には体を張って脱出を援助するという条件付きの座席ですが、足を延ばせるゆったりさとPC電源着きということもあって、空きがあればだいたい押さえます。今回、この座席1列はビジネスクラスと同時に搭乗可能になっていたので、とりあえず乗ろうとしたら、呼び出しがかかりました。行ってみると「座席を変えますがいいですか?」とのこと。ラッキー、アップグレードされちゃいました。行きも同じだったので、出張の時よりも安い(つまり融通のきかない)チケットを買ったにもかかわらず・・・。やはり飛行機は同じ会社に乗り続けるものだな・・・と。

さて、搭乗していよいよ離陸。北向きの離陸なので、ちょうどシアトルのダウンタウンあたりの上で西向きに旋回して海岸線に向かうルートです。これまで感覚的にはシアトルは太平洋に近いイメージがあったのですが、入り組んだ湾の奥にあって、外海まではかなり距離があり、海に抜けるまでの間にはまだ雪をいただいた山も飛び越します。

今日の飛行ルートはかなり北寄り。海岸沿いに出てから進路を少し北寄りに変え、アラスカの直下を飛ぶような感じでした。帰りはだいたい寝ずに映画を見ているか、PCをいじっているのですが、今回は映画を3本ほど見ました。「地球が静止する日」主役のキアヌ・リーブスが持つイメージ=マトリックスでのイメージをそのまま生かしたような作品ですが、ちょっと尻切れ感もあるかなと。2本目はディズニーファンタジーの名作、ピーターパン、懐かしく大笑いしながら見ました。笑いすぎて咳が止まらなくなってちょっと往生しました。3本目はマダガスカル2、これが一番おもしろかったかな。ペンギンのキャラは最高です。

さて、そうこうしている間に、もう成田は目前。軽食を食べて着陸態勢に。揺れるかも・・・という情報の割には揺れもせず、そのかわり風の変化のため、進入方向が変更になり、順番待ちの渋滞が発生。しばらく空中待機してから、ようやく着陸できたのは4時40分ちょっと前くらいでした。

先週中に終わるかも・・・と言われていた機内検疫は、かなり簡素化されたものの、まだ継続されていました。とりあえず、滞在中の状況をありのまま申告しておいたほうがよかろうと、質問票にあれこれ記入したら、チェックリストのほとんどにチェックが入ってしまい・・・。で、回収されるかと思いきや、なにか異常があった人のみ教えてください・・・とのこと(そういう意味では機内検疫はほとんどないに等しいのですが・・・)。質問票にいっぱい書いてしまったので、名乗らないわけにはいかず、手を挙げると検温されました。やはり微熱があり、ここでインフルエンザ確認検査が確定。私の席から3行3列のシートに赤いシールが貼られ、それ以外の人たちには降機許可が出ます。ビジネスクラスの乗客の2/3はかわいそうにも居残りになってしまいました。よりによって、申告したのは私だけ・・・。周囲の視線がちょっと痛かったです。とりあえず、私はその場で「御用」となり、検疫所のオフィスで検査を受けることに。私が連行されたあと、居残りの乗客は解放されたようです。

私はといえば、検体をとって15分ほどの検査の結果、インフルエンザではないと確認され、釈放されました。まぁ、いい経験をしたといえばしたのですが、申告せず、熱も(たとえば解熱剤などで)下げてしまっていれば、しらばっくれて抜けることも出来てしまいそうなだけに、ちょっと不安です。実際、帰りの飛行中はあちこちで咳き込む声が聞こえていましたので・・・。

ま、めったにない経験といえばそうですが、あまりしたくない経験でもありますね。成田の到着ロビーは出迎えもまばらで閑散として静まり返ってました。

とりあえず、そんなこんなで帰ってきました。まずはこの長引きそうな風邪を早く治さないとね。

今日は朝からいい天気。富士山もくっきり見える。連休に実家から帰って以来、雨続きだったので気持ちがいい朝だった。

朝飯を買って帰ってきてTVをつけて食べ始めたところに飛び込んできたのが、新型インフル感染者確認のニュース。まぁ、ある意味予想されていたことでもあり、そのこと自体よりも、その情報がどのように流れていくのかということのほうが気になった。見た限りでは、マスコミも比較的冷静にニュースを伝えていて、政府も厚労相の会見までは少々時間がかかったものの、発表された内容はある意味、教科書通りで一安心。各メディアとも専門家のコメントや、感染の避け方などをまとめて放送するなど、不安感の打ち消しを念頭に置いた報道姿勢だ。

昨日は、気を利かせて書いたつもりのWHO会見のサマリーが、あちこちに聞き間違えがあって、ちょっと恥ずかしいことになってしまったので、今日はもう一度、文書化されたものと音声を突き合わせてなぜ聞き間違えたのかを考えてみた。簡単にいえば、まだ日本語で言うところの「てにをは」をきちんと聞き分けられていないのだと思う。まだまだ修行が必要だなと思う次第で・・・。自分の専門の内容ならば、ある程度知識で補完できるのだけど、専門外のことをきちんと聞きとるにはまだまだ努力が必要なのだと思う。今回も結局自分の主観で補完してしまったので、ずいぶんと不正確になった部分があった。これは、リスニングよりもリーディングで、文章がすんなり頭に入ってくるような練習を重ねたほうがいいかもしれないな・・と。

さておき、ニュースは気になったものの、今日は午前中に診察のために病院へいくことになっていたので、車で都内の病院へ向かった。

最初に耳鼻科へ行って、先日から時々雑音が聞こえる右耳の診察。2週間近く薬を飲んだのだけれど、あまりよくならないので再度見てもらう。耳の中や鼻の奥をスコープで見てもらったのだけど、特に異常な様子が見られないので、もうしばらく薬(抗生剤、鼻汁を出やすくする薬)と、耳鳴りを抑えるためにビタミン剤(B12)を追加して飲むことになった。あまり気にしすぎないでねとのこと。

次に行ったのは精神科。この間のリハビリ出社の様子を先生に話してみたら、状態はかなり改善してるので、あまりあせらずにね、と言われた。飲んでいる抗うつ剤は、しばらくはいまの量で続けて、最終的には1年くらいはかけて減らしていくことになるようだ。

とりあえずお昼前に自宅に帰ってきて、それから昼食に出かけて、その帰りに薬局へ寄って薬をもらってきた。歩いていると汗ばむくらいの陽気だ。昨日まではちょっと肌寒かったのに一気に夏になったような感じ。ちょっと体がついていかない。

家に帰ってまたテレビでニュースをチェック。それから関連サイトをネットでチェック。米国CDCのサイトでも、WHO同様に毎日プレスコンファレンスが行われていて、その音声ファイルと少し遅れて文書化された記録がアップされている。音声はWHOのものに比べてちょっと音質が悪く聞き取りにくい。また、米国では、啓発用に pandemicflu.gov というサイトが立ち上がっていて、一般向けの情報が整理されて公開されている。感染防止の注意を説明したビデオはわかりやすい。日本でもこういうサイトを上げてくれればいいのにな、ととりあえず厚労省のサイトを見てみたら、ありました。新型インフルエンザ対策サイトの日本版。でも、米国に比べるとちょっとたよりない感じもするし、最新情報がまだ5月6日のもの・・・・うーん、今日なんかは即アップデートしてほしかったなと。それに、米国ではCDCの会見などで先のサイトがあることをメディアに伝えているから、メディアは国民にその存在を知らせているはず。一方、日本でこのサイトをニュースなどで紹介したメディアは私は見ていない。(もしかしたらあるかもしれないが)まぁ、あまり頻繁には更新していないみたいだから、教えたら逆に苦情が来るかも・・・とか思いながらもちょっと情けない。たしかに世界一の感染者数になった米国とは政府の緊迫度が違うのかもしれないが、今日あたりからはこちらのほう(国民向けの情報公開)も臨戦態勢で願いたいものだと。

そんなことをしている間に、もう夕方。ちょっと外に出たら、面白い雲を見つけた、まるで竜が飛んでいるような雲。役目を終えた鯉のぼりが竜になって空に昇ったみたいだ。

そして夕暮れ。夕焼け雲もちょっと不思議な形

こうして今日も暮れていった。明日も暑くなりそうだ。

雷雨・・・

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今日は早朝から雷雨、一旦夕方になって晴れ間が見えたけれど、今はまた雷鳴がして雨が降り出した。

今朝は電車の遅れもなく無事、始業前に出社。ただ、電車の中で車内スクリーンを見ていたら、宇都宮線の人身事故で湘南新宿ラインは今日も運転見合わせ中になっていた。この路線の乗客には昨日の今日でさぞやストレスがたまっただろうな・・・と。その影響もあってのことか、乗っていた電車も一時すし詰めになりかけたが、特に気分が悪くなるようなこともなく落ち着いて乗っていることができた。気分的には以前と比べればずいぶん安定してきたなと思う。

今日までは3時でおしまい。来週一週間はフルタイムのリハビリ最終週となる予定。帰りがけに、また周囲の花を眺めて気持ちを落ち着けて帰ってきた。

(以下の部分は当初のバージョンでは私の聞き違いのためにかなり不正確だったので訂正しました。文書化された内容を改めて読み直してかなり自分の主観で補完していたことに気づき、自分のリスニングの課題をちょっと思い知った次第で・・・)

4時半ごろ自宅に帰ってテレビをつけた。CSの日テレニュースチャンネルで新型インフルエンザ関連のニュースをチェック。Mixi側の日記には書いたのだけれど、実は今朝、昨夜のWHOの定例プレスコンファレンスの内容を昨日紹介したサイトの音声ファイルでチェックしていた。これまでは、どちらかといえば、過剰なリアクションを抑えるような、やわらかな表現が多かったのだが、昨夜のフクダ氏は少しトーンが違っていた。おそらく、感染拡大が依然として持続していることから、楽観的すぎる観測にクギをさしたかったのだろう。もしかしたらフェーズ6宣言の伏線なのかもしれないが、1918年のスペイン風邪を引き合いに出して、このときは春に緩やかな流行があって、一度下火になった後に、秋ごろからより悪性の大流行が始まって結果的に数千万人の死者を出したことや、過去の例からパンデミックでは全世界の人口の3分の1にあたる人が感染する可能性があること。これは現在の人口にすれば20億人にのぼることなどを紹介し、警戒を続ける必要性を強調した。

また、こうした悪性化の兆候がこれから冬場のインフルエンザ流行期を迎える南半球で出てくる可能性があり、これを注視していることや、大流行は南半球の発展途上国で大量の重症者や死者を発生させる危険もあり、WHOとしてこれらの途上国への支援も重視していることを述べている。

しかし、一方で会見の最後に終わらせようとした司会者を遮って、「皆さんがこの会場を出るときに、来年まで20億人が感染する可能性があると言いながら出ないでほしい。これは未来を予測したものではない。これはあくまで過去のパンデミックの際に全人口の3分の1が感染したということであり、未来のことではない。未来がどうなるのか、よくなるか悪くなるか、それはまだわからない。」と念を押した。少し脅かしすぎた・・・と思ったのだろうか。

この会見についての日テレの報道を見るとちょっと脅しが効いてしまったようだ。20億人が感染する可能性がある・・・と述べたとの報道。たしかに可能性としてはあるのだが、ちょっと悪いほうに倒れ掛かっているように思った。最後にフクダ氏があえて述べたコメントについても、「予想は不可能」という部分のみが強調されていて、なんとなく不安を煽りそうな報道姿勢だったのは気になった。NHKは報道で、南半球での可能性についてのみ触れ、20億人・・の部分は報道しなかった。やはり、マスコミの報道だけではなかなか全貌をつかみにくいようだ。ちなみにNHKはシカゴでの日本人小学生の感染をちょっとショッキングな表現で取り上げながら、一方で、米国CDCが発表した調査結果を詳細に報じた。この報告書は後で見てみようかと思っている。

WHO会見ではある記者が、各国の対応についてコメントを求めたのに対し、フクダ氏はWHOとして、個々の国の対策にコメントする立場にはなく、各国はそれぞれの立場で持てる情報をもとに有効と思われる対策を講じているとした。またフェーズ6の判断は(多くの専門家の判断をもとに)最終的にWHO事務局長が下すことになるだろうと述べた。

さて、今日の夕方は一度晴れ間が見えたのだけど、本格的な回復は夜半過ぎになるとの予報だ。なんとなく新型インフルエンザを暗示しているように思ったのは、私にも脅しがきいてしまったのだろうか・・・。

連休明けの一日

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思ったほどの殺人的な渋滞もなく、交通機関の混雑もほどほど、新型インフルエンザにひやひやしながらも無事終わった感がある大型連休。今日からまた会社・・・・と、いきなり出足をくじかれた。駅に行ったら京浜東北線が止まっている。また人身事故か、と思ってアナウンスを聞いていると、人身事故があった後で、今度は鶴見付近で横須賀線が故障し、身動きが取れなくなった電車から乗客を鶴見に向かわせているとのこと。たしかに、横須賀線は鶴見から先は並行する鉄道がない(南武線はあるが・・・)から、鶴見に降ろすのはしかたないかもしれないが、これじゃ京浜東北線は当分動かせない。8時前に駅に着いて、とりあえず電車に乗ったものの、アナウンスを聞いた乗客はどんどん降りて、隣の京急新子安へ流れていく。しかし、経験上、こうなってしまうと京急は横浜あたりから大混雑になってしまい、まず乗るまでに相当な時間がかかるうえ、川崎あたりで特急などに乗り換えることも難しいだろう。この区間はそれでなくても限界に近い人数を運んでいるのだから。・・・というわけで、様子見を決め込んで、空いてきた京浜東北線の車内で座って待っていた。まぁ、会社に行くといっても、リハビリ目的だし、こういうストレスもリハビリのうちだろうから、ゆっくり構えていようと思った次第。

結局、10時過ぎに動き出したが、鶴見、川崎とホームは超満員で電車はすし詰めになった。座っていてラッキー。京浜東北のいいところは沿線で乗り降りがかなりあること。大森あたりでかなり降りてくれたので、混雑は普通の状態に戻った。11時に2時間遅れで出社。今日は3時までの予定だったが、結局2時間短くなってしまった。5時ごろまで居ようかと思ったのだけど、考えてみれば、通勤時間を含めてのリハビリと考えれば3時までで十分。で、3時に会社を出て帰ってきた。

晴海界隈はしばらくご無沙汰していた間に、少しずつ変わっている。トリトンスクエアの向かいには新しい高層マンションが完成間近だ。このところ、マンション建設ラッシュ。勝どき交差点周辺の再開発でも、超高層ビルを建てようとしていて、そろそろ下層部分が姿を見せつつある。

トリトンスクエアの周囲は花盛りだ。このところのぐずついた天気で沈みがちな気持ちを暖めてくれる。

新型インフルエンザは世界的に見れば、あいかわらず拡大している。各国で検査体制が拡充したことで、感染を確定するペースが上がったことも影響しているが、一方であらたな感染も少なからず発生しているようだ。WHOはとくにイギリス、スペインで持続的な拡大が発生している可能性が高いとみて注視しているとの報道がある。もし、これが確実になれば、フェーズ6格上げの条件を満たすことになる。ただ、WHOが繰り返し述べているように、フェーズ6の条件は地域的な広がりのみであり、症状の重さによるものではないため、たとえば毒性の強い鳥インフルエンザなどに比べれば、必要となる対応は比較的緩やかなものになるとのこと。おそらく、渡航制限などはWHOとしては推奨しないことになりそうだ。日本政府もフェーズ6宣言後も現在の水際対策を継続して経過を見守ると表明している。

感染疑い者は16人、今のところ新型感染は見つかっていないが、一方で、まだ季節性インフルエンザの流行が続いており、こちらのほうは全国を見るとかなりの自治体で警戒すべきレベルを保っているようだ。今日のニュースによれば現在、17万人ほどが季節性のインフルエンザにかかっているという。流行の期間は例年よりも長くなっているらしい。そういえば、3月にいったん収まったインフルエンザが再流行して学級閉鎖などがあいついだな・・・と。新型ではなくても、場合によっては命を落とすこともある病気なので、この際、予防策はきちんと講じておこうと思う。

そう思って今日はマスクを持って出て、電車の中ではマスクをしていた。意外やマスクをしている人はごくわずか。周囲からはおそらくパラノイアに見えたかもしれないが、普通の風邪でも今はひきたくない。今月中旬~下旬にかけてコンファレンスで渡米する際に、余計な騒ぎを避けるために体調を万全に保っておきたいからだ。特に、今は医療機関のほうが殺気立っているようで、発熱者の診療拒否なども発生しているとのことだから、慎重を期したいところだ。この件について、某所管大臣が医師法違反だと述べたとか言われているが、それを言う前に、医師など専門家(といっても皆が感染症の専門家ではないと思う)向けに、きちんとまとまった専門的な情報を開示して、まず彼らの不安感を払しょくすることが必要なのではないかと思う。批判すればそれですむ問題ではないと思うのだが。国民も断片的な情報に右往左往しているうちに、だんだん「狼少年」モードに入ってしまい、本当にまずい事態になったときに正しい動きができなくなってしまうのではないかと不安である。この状態でフェーズ6宣言が出ると、まず医者からしてパニックを起こしかねないし、結果として新型ではなく、季節性インフルエンザの感染者の治療がおろそかになってしまいはしないかという危惧もある。専門家向けにも素人向けにも正確で包括的な情報をきちんと開示するのが政府/厚労省の仕事だと思う。ぜひ、霞が関は本来の仕事をきちんとやってほしいものだと。

ちなみに、正確な情報を知りたい人にはWHOのサイト(英語)がお勧め。毎日の定例記者会見の音声ファイルなども掲載されているので、英語のリスニング練習にもなる。(記者や担当者が適度に訛ってくれるので、TOEICのリスニング練習にいいかも。)

帰り道

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GWで実家に帰省していたのだが、今日は朝に実家を出て帰路についた。天候悪化の予報に反して、今朝の実家方面は快晴。気持ちのいい朝だ。6時に起きてしばし散歩。

30分ほど歩いて家に帰り、朝食をとってから7時過ぎに出発。北陸道に上がった。行きは、話のネタにと高速1000円均一を体験。しかし、勘定してみると、結局100km以上遠回りした上に、渋滞などで結構時間もかかっている。高速代とガソリン代を足して比較してみると、いつも使っているルートのほうが、値段的には同じか安上がりな上、走行距離が短い分、CO2発生量も少なく、地球にも優しい。そこで、帰りは高速を下道をはさんで2区間乗り継ぐいつものルートに変更した。北陸道に小松ICから7時15分頃上がって、富山方面へ向かう。車は(北陸道にしては)多めだが、スムーズに流れている。8時頃には富山ICを降りた。そこから国道41号線で神岡まで走り、国道471号に入って安房トンネルを目指す。安房トンネル入口で9時半頃、富山から1時間半くらいだ。途中の道では、こんな光景も目を楽しませてくれる。

安房トンネルを抜け、国道158号線で松本へ。長野道松本ICから、10時半頃に高速へ。渋滞情報によれば、笹子トンネルで6キロ、相模湖付近で15キロの渋滞が発生していた。これならば通常のレベルなので、とりあえず先を急ぐことにする。

1時間ほどで甲府盆地までやってきた。甲府昭和IC通過時の情報では笹子渋滞は勝沼を越えて一宮御坂まで10kmに延びている。笹子トンネル内の渋滞を避けるための車線規制の影響なのだが、上り坂で10kmの渋滞はマニュアルシフト車にはちょっとつらい。みんなたぶん、1000円キープのために高速を下りないだろうと踏んで、一宮御坂から国道20号へ降りて、下道で笹子越えすることに。案の定、20号は空いていて、時速60~70km程度のペースで流れてくれている。腹が減ったので笹子トンネル手前の道の駅で昼食。これが、ちょうど12時ごろ。30分強、昼食休憩をとって、それから国道側の笹子トンネルを抜けて大月方面へ下る。大月の先から都留へ抜けるつもりだったのだが、大月手前に都留へ抜ける県道を発見。ちょっと走ってみる。所々狭いところもあるが、空いているし、大月市街を通らなくてすむので時間も節約できる。ちょうど、都留ICのところへ出てきた。そして都留から来たときと同じように県道で山越えし道志に出て、国道413号そして412号で厚木に出て246号へ。いつもの海老名~大和付近は断続的な渋滞。しかし、多少いつもよりも込んでいる程度で夏場の土日渋滞とあまり変わらない。そして16号、保土ヶ谷バイパスを経由して首都高狩場線から横羽線、家に帰り着いたのは午後4時ごろだった。走行距離は470kmほど。ひっかかった渋滞は246の渋滞のみ。下道が半分くらいなので時間はそれなりにかかったが、想定範囲内で、殺人的渋滞は経験しなくてすんだ。早めに出てきたのも幸いしたのだろう。

連休もあと1日、明日はゆっくりすることにしよう。

それはそうと、新型インフルエンザのほうは、ちょっとまだ混沌としているようだ。メキシコ政府はピークを過ぎたとの認識で、学校や店舗などを順次再開するとのこと。ただ、米国のCDCやWHOはまだ慎重な姿勢だ。特に、これから夏場にかけて一旦下火になったあと、秋から冬のインフルエンザシーズンに、より強力なウイルスが戻ってくる可能性を警戒している。そういう意味では、これから冬を迎える南半球で新型インフルエンザが流行を続けるかどうかに注目しているようだ。新型のワクチン製造についても、しばらくこの様子を見ながら考えたいとしている。米国政府はメキシコで下火になりつつあるという認識については敢えて否定はしていないが、米国は遅れて広がった分、収束にももう少し時間がかかるだろうとしている。

日本国内では、今のところ確定症例は幸いにも出ていないが、今日も帰国した子供1人が疑いありで検査中とのことで、これから連休帰国ラッシュを迎える中、ウイルスが持ち込まれてしまう可能性にも警戒が必要だ。一方、ニュースでは医療機関の過剰反応が報じられている。海外からの帰国者や帰国者と接触した人でもない発熱患者が診療を断られるケースや、保健所に相談した上で、一般病院に行くようにいわれた発熱患者が診療を拒否されるというような例も発生している。このまえ、米国から帰ってきた同僚が、ホテルや飛行機の空気の乾燥で喉をやられ、発熱もないため一般の病院へ行ったところ、米国帰りだといった瞬間に周囲がパニック状態になって、いきなり隔離病室に連れて行かれたという話しもあった。結局、保健所とのやりとりの結果、発熱もなく、通常の診察で喉の腫れのみで風邪でもなし、ということになり一件落着となったのだが、専門家であるはずの医師ですら、この状態だから大変だ。一方、疑心暗鬼になる人がいる反面、どこ吹く風の人もいる。海外から帰ってきて、検疫で診察を勧められても拒否する輩があとをたたないようだ。これもちょっと無責任な話である。なかなか正確な情報が流れてこないことにも原因はあるのだろう。前にも書いたが日本のマスコミが流す情報は総じて断片的であるように思う。きちんと状況と対処法を国民に知らせるような動きが必要だろう。政治家たちよ、インフルエンザまでも選挙ねたにして騒ぎ立てるのはやめて、きちんと、まとまった説明を政府にさせるように動いてくれたまえ。連休で税金を使って海外旅行をする暇があるのなら・・・・・

1週間のリハビリ出社を無事終えて、GWに突入。まぁ、それまでの間4ヶ月のロングバケーションだったわけだから、全部出勤してもいいくらいなのだけどね。今日から5月、コイノボリの季節。

午後、家に帰ってしばらくテレビを見ていたら居眠りしてしまい、気がつけば夕方。テレビでは、横浜の新型インフルエンザ疑い患者の検査結果の会見。とりあえず新型ではないとわかって一安心。昨日の成田の乗客もシロだったので、いまのところ日本は大丈夫そう。ただ、世界各地に飛び火しているから、日本に入ってきても不思議じゃない。この連休で海外に出かける人も多いから、可能性は大だ。昨日や今日のような騒ぎが連休明け直前からまたはじまるに違いないと思う。

世界中で感染者が増え続けていて、二次感染もあちこちで確認されつつあるから、なんとなくフェーズ6に引き上げ・・・なんて不安もある。なんとなくマスコミ報道も不安をあおりがち。実際に、昨日、今日の報道を見て、最初、新型が入ってきたと思いこんだ人も多かったようだ。各地のマスコミを見ていると、私見だが一番冷静かつ正確な報道をしているのがCNNのように見える。数値的な情報も切り出してではなく、全体像がわかるように伝えているだけでなく、専門家のコメントも広く紹介している。たとえば、WHOの担当者のコメントでは、「感染確認症例がどんどん増加しているのは、確認に時間がかかり、確認待ちになっていた分の結果がどんどん出て行っているためで、それをただちに、現在も感染が急拡大していることには結びつけないほうがいい。」というものなどもあった。見出しも控えめだ。一方同じ米国でもABCはかなりセンセーショナルな見出しを付けている。ただ、中身は比較的バランスがいい。日本ではNHKが比較的マシだと思う。なんとなく、現代人は「破滅的」シナリオを思い描きがちなようだ。先日、ABCニュースで報じていたが、教育水準が高い人ほど「破滅的」または「終末的」(Apocalyptic)な結末を思い描きがちだとか。エリート人種で構成される報道陣(これは嫌味で言っているのだが)は、この傾向が強いのかもしれないな・・・と。(笑)

冗談?はさておいて、いずれにせよ深刻な事態であることは間違いないし、「弱毒性」ウイルスといっても、感染が全身に広がらないだけで、呼吸器系感染が重症化する危険性はある。決してナメてはいけない。あるニュースで言っていたが、軽症でも大量に患者が発生すると医療現場が混乱するから、それが怖いのだと。そのとおりだと思った。こうなってしまうと、風邪や季節性のインフルエンザにかかっただけで、本人や周囲をパニックに陥らせる可能性もある。ともかく、新型インフルエンザに限らず、余計な病気をもらわないようにすることだと思う。手荒い、うがい、人ごみでのマスク着用などを心がけたい。また、調子が悪い人は出かけたりせず、早めに医療機関に相談するべきだ。新型に気を取られているうちに、普通のインフルエンザが流行する可能性だってある。毎年、この時期には小流行が発生するようだから、注意するにこしたことはないだろう。

悪質な便乗も出てきている。インフルエンザ関連の情報に見せかけたスパムメールや、マルウエア(コンピュータウイルスなど)を仕込んだ添付ファイルを付けたメールなどが出回っているようだ。米国などでは、「豚インフルエンザFAQ」と称したPDFを添付したメールが出回って、これを開くと、Adobe Readerの脆弱性が攻撃されて感染するという。この脆弱性はすでにパッチが出ているものなので、最新版のソフトを使えば大丈夫なようだが、先月末にはまた新たな脆弱性も見つかり、攻撃コードが公開されている。この脆弱性のパッチはまだ公開されていないので、これがつかわれると状況は深刻だ。PDFであっても、素姓のわからないファイルは開かないほうがいい。日本では、マルウエアが含まれたZIPファイルを添付した同種のメールが、国立感染症研究所の名前を騙って送られているようだ。研究所では注意を呼びかけている。

さて、そんなことをしているうちに、今日も夕暮れ。昨日までと違って、今日はちょっとうす雲がかかっている。空にはすでに半月に近い月が出ている。

明日からの5連休、前半は実家にちょっと帰ってこようと思っている。今回、はじめて高速道路1000円の恩恵にあずかろうと思うのだけど、渋滞を避けるために、タイミングをみはからって移動しようと思っている。